の続き。前回の実験で、トランジション周波数など高周波に対応したものが良い結果を出していたので、これを踏まえて、秋月電子商会で入手した以下のトランジスタで、前回と同じ実験を行い、負荷10Ω、5V、500mAの出力できるか確認した。
追加調査したトランジスタ
- 2SC2655L-Y
- 2SC3851A
- 2SC4883A
- 2SC3422
主要スペックは以下のとおり。
実験結果
セメント抵抗で徐々に負荷を上げ、オシロスコープを見ながら、可変抵抗を調節して、一番良かった値を取得。
セルの真ん中のアンペアは、入力源3.6Vの電流値で、下のアンペアがコンバータの出力結果になる。
結果は。。ダメでした。。2SC4883A以外は負荷15Ωまでなら、効率もそこそこで発熱もほとんどせず5.0V維持していましたが、10Ωになった途端ガクンと電圧降下し、すごい発熱になった。
回路のほかの部品を変更すれば、もう少し良い効率結果も出そうだが、実際に実験した感触としては望みは薄い気がする。
ただパック売りしている2SC2655L-Yが目標に届かないものの、15Ωまでは良い動きをしていた。目的がマッチすれば、コスパも良く、小型で良いかもしれない。
総括
- ほかにもキーパーツがあるので、実験の余地はあるが、劇的な変化はないような気がする。
- 外付けトランジスタは、素直にアプリケーションノートの2SC3255を使う。パワーインダクタを使い、抵抗値の微調整を行って、最適な効率を目指す。
- 目的の電圧が決まっていて昇圧だけなら、ほかのICを使ったほうが良さそう。
- もっと言うと、数百円程度のDCコンバータをAmazonで購入したほうが早い(笑)
身も蓋もない総括でした。