Jetson Nanoをバッテリー駆動させたときの消費電力メモ

Jetson Nanoをバッテリーで動作させたときの消費電力など測定

使用したバッテリー


ドローン、ラジコン用のリポバッテリーを使用。Zeee製のChinaリポバッテリー7.4V 60C 1500mAh
ここからDCDCコンバーターで5Vに変換して、アンペア計を経由してJetsonに接続している。
充電は、専用のバランス充電可能な定番のiMax B6を使用。

接続順としては以下のようになる。

バッテリー => DCDCコンバーター 5V => アンペア計 => Jetson Nano

電流計測


まずは以下の利用想定時の消費電流を計測した。OSの起動モードはフルパワーモード(MAXIN)で稼働する設定になっている。

測定内容 消費電流
起動 1.5A
アイドル状態 0.5-0.8A
コンパイル (5スレッド) 1.2A
darknet yolov4 (SVGA 1FPS) 2-2.2A
darknet yolov4 tiny (SVGA 4FPS) 1.2-1.5A
python camera起動 0.9A

ずっと実行しているといずれバッテリーが切れる。

この場合、いきなりふっと画面が暗くなって応答なし状態になる。完全に電源オフになっているわけではないがどういう状態なのか不明。バッテリーを抜き差しするとまた起動したりするが、電池切れ状態なのですぐに落ちる。

注意点としては、上記のように挿しっぱなしだとどんどん電圧が下がって過放電状態になってしまう。この状態になると普通にリポ充電できなくなるし、バッテリーへのダメージもあって非常によろしくない。以下の方法で復活できるが、非常に危険。

もしバッテリー利用する場合は、早い段階で電圧を自身で監視する機構を組み入れる必要がある。

https://go-gadgetgadget.blogspot.com/2016/08/imax-b6-mini.html

あと、上記のようにフルパワーで動作させてもバッテリー自体それほど温度情報しない。

電圧測定


YOLOv4でずっと推論を実行させながら、満充電状態から電圧の推移を測定。

公称値が1500mAhなので、1.5Aでおおよそ60mins稼働する計算になるが、大体そのくらいの感じになっていた。(バッテリーの質は悪くない?)

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