丸ピンを使ったテスト基板を作成した。この丸ピン結構デリケートなヤツで、適合しないピンを指すとゆるくて使い物にならなくなる。ちょうどよいワイヤを持ってなかったので、自作してみた。
ポイント
- 丸ピンに適合する0.5mm径の錫メッキ線をピンとして使う
- ケーブルはAWG24で10cmぐらいの長さに統一
- ピンとワイヤの接合部はQIコネクタ(2550)を使って持ちやすくする(見た目も)
作成手順
まずは錫メッキ導線を10mm
にカットする
ワイヤの片側を2mm
程度ストリップする
QIコネクタのメス端子
を使う
QI端子を圧着するが、圧着のセッティング時にポロポロ落ちるので、ラジオペンチで適当に挟んでおく。
専用工具で圧着する。持っている人はわかるが、圧着部は2段になっており、導線と被膜をそれぞれ圧着するようになっている。ラジオペンチでどうにでもできるが、手間と仕上がりを考えると買ったほうが良い。
圧着後の状態。基本これで抜けなくなる。
最初に切り取った錫メッキ線をメス側に差し込む。1mm
ほど引っかかるぐらいでOK。矢印のポイントにはんだを少し流し込む。とくにスズメッキ線のところは引っ掛けてあるだけなので、しっかり流し込むが、あふれるほど入れるとQIコネクタが刺さらなくなるので、薄く伸びる程度でOK.
はんだ付け後の状態。
QIコネクタを差し込む。通常だと手でスッと入れてパチっと音がするところで終了だが、半田付けしたことで入りづらくなっているので、先が出たらラジオペンチで引っ張る。そこまで力はいらないはず。引っ張っても入らない場合は、少し潰したりするが大抵の場合はんだの量が多すぎる。
ピン先が6mm
程度出る。丸ピンには少し長いが、ブレッドボードや秋月製の細ピンヘッダにはこれくらいの長さがほしい。
ブレッドボードや通常のピンヘッダには0.5mm
径のスズメッキ線は少し細い気がするが、これ以上太いと丸ピンを痛めてしまうかもしれない。
丸ピンの適合サイズについて、以下に説明がある。
https://ednjapan.com/edn/articles/1104/01/news141.html
ワイヤの長さは105mm
の位置でカットする。そして反対側も同様にピンを作成する。
完成
差し込んだ状態
ケーブル長は10cmなので、コンパクトにまとまる。別のブレッドボードにも届く。
丸ピンソケットだと、2mm弱長い。錫メッキ線はあと1mm短くても良いかもしれない。
3Dプリンタでクリップ作成。ゴチャゴチャにならなくて気に入っている。
PETGで印刷。バリを取るためにケーブルを固定する穴を1.6mm径のドリル刃を通して慣らしておく。