プリント基板の自作方法をいろいろ模索しています。
基板設計にKiCADを使っています。ここからプリント基板の配線パターンを通常であればガーバー(Gerber)データで出力してプリント基板業者に発注します。
値段も安いのですが、1Weekほどのリードタイムが待てないので、自作する方法を模索しています。自分なりの方法は後日備忘録を残すとして、その過程で問題なったところの解決策をメモっておきます。
プリントパターンの3D化
3D化がなぜ必要なのかは、今回省略します。KiCADからFusion360を利用して3D化するプロセスが自分的に一番近道でした。
KiCADでパターンを作成します。
以下の設定でDXFファイルにプロットします。これでパターンの2Dアウトライン化できます。
Fusion360で空スケッチを作成して、スケッチモードの状態で挿入コマンドからDXFを取り込みます。「寸法単位が分からん」と言われることがありますが、KiCADもFusion360も単位をmmにしていれば問題なかったです。
ところが、インポートしてみると、所々閉じているにもかかわらずスケッチ面ができてない箇所があります。(かなりの高頻度で)
KiCADのDXFファイルの精度が悪くて実は閉じないのか?と思いましたが、実はそうではなくてFusion360のスケッチが閉じていると認識するロジックで失敗しているような感じです。ポリラインの数が多くなると、失敗する傾向が高いのでは?と思ってます。
また、スケッチが閉じていても、押し出し形状の作成で失敗するケースもあります。たぶん内部的には同じような理由じゃないかと思います。
押し出しに失敗したスケッチ
この場合、ポリラインの一部を削除&再作成しても改善しないケースがほとんどですし、Fusion360が失敗していた問題のポリラインを見つけるなんて現実的でないです。(実際問題がないので)
試行錯誤した結果、ポリラインを追加して閉ループ毎のポリライン数を減らすと、そのうち閉じるようになります。以下の例だと、3本追加して閉ループを3つにしています。
ほかの失敗しているスケッチも同様にすると、すべて閉じます。このやり方でどうしてもダメなケースは今のところないです。
さきほど押し出しに失敗した閉じたスケッチも複数の閉ループに分けます。
そうすると、押し出しに成功するようになります。
Fusion360のスケッチは交差しているだけで閉じていると認識して便利ですが、非常に処理が重くなるのが困りもの。10cm x 10cmぐらいで、スケッチ生成で固まってしまうかもしれない。。
SVGファイルからBlenderで押し出す方法もあったので、困ったらまた検討が必要かもしれない。