Pimoroniという海外の販売サイトで早速注文して先日届きました。ここのサイトは日本への発送も可能なので、たまに利用しています。まだ、Amazonでは販売されてないようです。 2019年2月現在、ちらほら発売されるようになりました。
Raspberry Pi3 Model A+
ちっちゃい箱で届きました。
説明書をみると、やはり2.5A/5Vアダプターが必要です。ラズパイ3は必要電力が高めで、それなりのアダプターじゃないとダメなのがちょっと使いづらいです。
気になる大きさですが、すでに販売されているB+と同じ処理性能で、入力インタフェースなどを省いて小型化しています。ただし、搭載メモリはB+が1GBなのに対して、A+は半分の512MBです。ラズパイゼロと並べてみたところ、横幅は同じでした。ゼロを2枚並べたサイズと一緒ぐらいだと思います。GPIOピンは最初から半田付けされています。
裏面。特別変わったところはないです。有線LANソケットがなくなってすっきりしました。
初期セットアップ
何度も別の機種でやっているけど忘れてしまいます。過去にゼロをUSB経由でセットアップする方法がありました。
RaspberryPiZeroをUSBケーブルでセットアップ
端のスペーサーはプラスチック製のM3サイズのものです。M3のドリルで4隅の穴をちょっとだけ拡張すれば差し込めます。
USBシリアルモジュールを使ったログイン
ラズパイゼロの場合、マイクロUSBケーブルでPCと接続してコンソールからログインできますが、ラズパイ3の場合はTYPE-AのUSBコネクタです。両端がTYPE-Aオス同士のケーブルなんて持ってないです。
今回はPICマイクロコントローラの投稿で何度か登場しているUSBシリアルモジュールを使ったログインを試してみます。
SDCardをラズパイに差し込んで起動させる前にconfig.txt
の最後に以下を追記します。enable_uart
がUART接続を有効にします。2つ目のcore_freq
に関しては、
- Raspberry Pi3のUART0はBluetooth用に使われるようになった
- GPIOのUARTはUART1を使うように変更になったが、UART1はコアクロックに依存するようになる
- コアクロックを250MHzに設定することによりコンソールで文字化けしなくなる
という理由で必要になる。
enable_uart=1
core_freq=250
注意点としては、上記のようにコアクロックを固定にしてしまうと、ラズパイのスペックがダウンしてしまうので、ネットワークの初期設定したら戻したほうが良いかもしれない。ほかにはBluetoothを無効にして従来のポートをシリアルで使用する方法もある。(その場合はdtoverlay=pi3-miniuart-bt
などの設定が必要)
Overclocking options in config.txt
次にシリアルモジュールとラズパイのGPIOピンを接続する。
- シリアルモジュールのRXをラズパイのTX
- シリアルモジュールのTXをラズパイのRX
- GND同士(接続しないと、電圧値がふらつくのか文字化けする)
USB2.0だと満足に電力を共有できないので、電源は別途共有する。シリアルモジュールの5VをラズパイのVDDに接続すると挙動がおかしくなるのでつながない。
TeraTermを起動し、シリアルモジュールのポートと転送速度を115200に選択して接続する。
そのあとでラズパイの電源をONすると、Linuxの起動画面が表示されてログインプロンプトが表示される。
初期設定のユーザpi
、パスワードraspberry
を選択してログインできればOK成功である。
参考リンク:シリアル通信まわり
Raspberrypi 3でUART通信する際の課題と解決方法
Raspberry Pi3 や Zero Wで オンボードのシリアル (UART) を使う (DietPiでの方法も補足)
UARTの使い方(その1)
Raspberry Pi(Zero W)を、モニターなしでセットアップする
おまけ
その後、もう1枚購入。複数台のラズパイを有効利用する方法などを今後検討していきます。