KICADの回路図エディタ(Eeschema)のツールバーから部品表のXMLを生成することができます。
ここにプラグインを追加することによりカスタマイズされたフォーマットで別のファイルを生成できるように
なっているのですが、公開されているツールは、やたらと高機能で見づらかったり、ツールを使う為の
インストールがあったりとちょっとメンドクサイ感じがして使ってませんでした。
個人的には、シンプルに部品一覧と同じ部品の数が集計されていればよいので、このXMLからExcelファイルを生成するWebアプリを作成してみました。
XML上から必要な情報のみを抜き取り&集計して、Node.js上で、officegenというライブラリを使ってExcel生成します。罫線やオートフィルタなどはやれなさそうなので、セルに値をセットするだけです。
ExcelのBOMの生成方法
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CvPcb(コンポーネントとフットプリントの関連付け)を実施して、使っているコンポーネントにフットプリントを紐付ける。この処理はスキップしても構わない。生成するExcelのフットプリント列が空白になるだけ。
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BOM(部品表)のXMLを出力する。パネルにはプラグインを指定する入力もあるが、特に何もせず
生成
ボタンを押すだけ。プロジェクトフォルダ内にxmlファイルが出力される。 -
Kicad Simple BOM Generatorにアクセスして、
Select Kicad BOM XML
を押すとファイル選択ダイアログが表示されるので、生成したXMLを指定すると、すぐに変換が開始して結果としてxlsxファイルがダウンロードされる。
生成するxlsxファイルのフォーマットについて
1行目がヘッダになり、Library, Part, Footprint, Valueの順でソートし、それらが同一のものを集計する仕様で、同じ部品でフットプリントだけ異なるもの(向きが違うなど)は別の部品として集計される。Referenceは、集計された回路図エディタのリファレンスが列挙される仕様になる。