Simplify3Dのトラブルシューティング (1)

Simplify3Dのドキュメントに一般的な3Dプリントのトラブルシューティングがあったので、Google翻訳&要約したメモ書きを残す。

ちなみにSnapmakerのFAQにSimplify3D用の設定ファイルがUPされてました。
Snapmaker+-+Simplify3D.fff

Print Quality Troubleshooting Guide

ヒートベッドに第1層目が固着しない

  • ヒートベッドの水平レベルが不適切

  • ノズルがヒートベッドから遠い

  • ノズルの印刷スピードが速すぎる

    基本速度は、下図のようにスピードタブ基本プリントスピードで設定する。

    siplify3d008

    第1層目だけは、特別に基本スピードからの減速設定が可能になる。

    siplify3d007

  • ヒートベッドの温度が低い
    PLAは60~70℃に加熱されたベッドに良好に接着する傾向があり、一方、ABSは一般にベッドが100~120℃に加熱された場合に良好に機能する。温度タブからBedを選択して、レイヤ単位の温度設定で適切な温度を設定する。

    siplify3d009

    第1層目印刷の時に冷却ファンを無効にして、最初のレイヤーが急激に冷却されないようにする。冷却タブレイヤー単位のファンコントロールでファンスピードをゼロにすると冷却しない。

    siplify3d010

  • ヒートベッドの表面
    プラットフォームシートや糊、特にABSはカプトンテープによく吸着する。

  • ブリムやスカートの追加
    追加機能タブスカート/ブリムを使用をチェックして、1層目の表面積を大きくして、より吸着しやすくしておく。

    siplify3d004

    モデルからのスカートオフセット距離をゼロにすると、モデルの1層目とくっついて表面積を広くとることができる。

    siplify3d003

    siplify3d006

造形物の端が反ってくる

第1層目がベッドに接着していても、積層中に外周部分が反って変更し始めるケースがある。ABSのような高温材料を用いて大きな部品や長い部品を印刷すると顕著に発生する。材料の収縮率の高さが問題になる。

  • ヒートベッドの温度を上げる
     ABSなどの場合は、100-120℃に設定するのが一般的で、収縮量を減少させることができる。
     温度タブからBedを選択して、レイヤ単位の温度設定で適切な温度を設定する。

  • 冷却を止める
     プリンタによっては、射出したフィラメントを固化させるため冷却用のファンが搭載されているものがある。
    ABSの場合は、通常この冷却ファンをOFFにするのが良い。
    冷却タブからレイヤー単位のファンコントロールで1レイヤーからファンスピードをゼロにする。

  • 装置をエンクロージャー内で稼動させる
     ベッドを高温にしても、高い位置にある部位は暖められないので、収縮するケースが考えられる。
     なるべく外気で冷やされないようにエンクロージャを用意して装置周辺の室温を高温に保つと効果がある。

  • ラフト、ブリムを付与する
     造形物の端から反るので、ラフトやブリムを追加して接着面を増やす。

毛羽立つ、ストリングが発生する

造形物の間に納豆の糸が引いたような状態になるケースがある。
これは押出し機が別の場所に移動するときにノズルから樹脂がはみ出てくるのが原因である。対策としては、押出し機が移動している間は、フィラメントを逆方向に引っ込めて滲み出るフィラメント量を抑えると効果がある。

  • リトラクションの距離を大きくする

ノズル奥へ引き込むフィラメントの長さを指定できるので、この距離を大きくする。エクストルーダータブリトラクション距離で設定できる。

  • リトラクション速度を調整する

速度が遅いとにじみ出てくるフィラメントが外に流出してストリング発生の要因になる。かといって、早すぎると、フィラメントが分断したりするので注意する。1200~6000mm/分(20~100mm/s)の間に最適解がありそう。エクストルーダータブリトラクションスピードで設定できる。

  • ノズル温度が高すぎる

温度が高くなると、ノズル内部のフィラメントの粘性が低くなって、漏れやすくなる。
かといって低すぎると、ノズルから押出せなくなるし、材質によっては別の問題が発生するかもしれない。温度タブPrimary Extruderを選択して温度設定できる。

  • 移動距離が長すぎる

糸引きの原因はフィラメントのにじみであり、構造的に完全にとめるのは不可能である。そのため移動距離をなるべく少なくする工夫も有効になるケースがある。高度な設定タブリトラクション関連のオプションを有効にする。

  • 移動速度を早くする

部品間の移動時の速度を上げると、にじむ時間も減るので有効になる。スピードタブX/Y軸の移動速度のオプションを有効にする。

積層痕が目立つ

  • フィラメントの品質が悪い

押出し量が5%変化すると、押出されたフィラメントの幅は0.05mmも変化してしまう。余計な押出しによって、幅の広いレイヤーが作成されてプリント断面に線のような痕が残る。これはより良い品質のフィラメントを利用することで解消されるケースがある。

  • エクストルーダーの温度にバラつきがある

押出し機に搭載された温度センサーによって、なるべく均一な温度になるように印刷しながら調整しているはずである、この温度変化が±2度ぐらいまでなら問題ないが、それ以上の場合、フィラメントの流出量に影響がでてこういった問題が発生しやすくなる。

  • メカニカルな問題

プリンタのリニア精度やステッピングモーターの移動誤差などによって発生するケースがある。

薄い壁を印刷すると、ギャップが発生する

ノズル径のほんの数倍程度の薄い構造物を印刷するときに発生することがある。Simplify3Dにはこれに対応する幾つかの設定がある。

  • 薄壁設定の見直し

高度な設定タブ薄壁生成時の動作で、隙間充填単一押出し充填を許可オプションを選択する。

  • 射出されたフィラメントのサイズを変更する

エクストルーダータブ射出量の調整射出量の調整を使って押出し幅を調整する。

ブリッジがうまくできない(中央部でバラける)

ブリッジとは、サポートなし2点間で押出される必要があるケースの用語になる。大きなブリッジの場合、サポート構造を追加する必要があるが、距離が短ければ設定だけで対処できる。

  • ブリッジ設定の見直し

その他タブサポートされていない領域のしきい値を調整して、目的箇所がブリッジ領域になるように変更する。印刷プレビュー画面でブリッジ領域が黄色で表示されるので確認する。また、ブリッジ設定を周囲に適用するオプションを有効にする。ほかには、ブリッジング時の射出倍率ブリッジングスピード倍率も検討する。

  • サポート構造を追加する

パラメータだけではどうにもならない場合は、サポート構造を追加することで達成できる。