自作したフットプリントをgithubで管理する

前回でも少し触れたが、KiCadのフットプリント・モジュールライブラリには、githubと連携する機能が備わっている。

Kicadのgithubリポジトリにも大量のフットプリントが登録されており、とりあえずこのリポジトリに接続しておけば基板設計ができる。今回は自分のgithubリポジトリをKiCadのフットプリントライブラリとして登録し、フットプリントエディタで編集して保存、リポジトリへpushする一連の流れをまとめる。

githubでモジュール用リポジトリの作成

まず、githubにログイン(またはアカウント作成)して、KiCad用のリポジトリを作成する。リポジトリ名は、名前+.prettyにする。

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URLを確認して、ローカルディレクトリに作成したリポジトリのクローンを作成する。
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> git clone https://github.com/(your-acount)/MyMod.pretty.git
Cloning into 'MyMod.pretty'...
warning: You appear to have cloned an empty repository.

を実行したディレクトリにリポジトリが作成される。このディレクトリ内には、gitの管理フォルダ(.git)のみの空リポジトリである。

> ls
MyMod.pretty

とりあえず、READMEテキストでもリモートリポジトリへ追加しておく。どうも一度もコミットされていない初期状態のリポジトリだと、フットプリントエディタでSaveするときにエラーになる為

> git clone https://github.com/(your-acount)/MyMod.pretty.git
Cloning into 'MyMod.pretty'...
warning: You appear to have cloned an empty repository.
> cd MyMod.pretty
> echo "MyMod module library." > README.md
> git add README.md 
> git commit -m "initial commit"
[master (root-commit) aa50ea7] initial commit
 1 file changed, 1 insertion(+)
 create mode 100644 README.md
>git push -u origin master
Username for 'https://github.com': (login id)
Password for 'https://(your account id)@github.com': (login password)
Counting objects: 3, done.
Writing objects: 100% (3/3), 226 bytes, done.
Total 3 (delta 0), reused 0 (delta 0)
To https://github.com/(your account)/MyMod.pretty
 * [new branch]      master -> master
Branch master set up to track remote branch master from origin.

KiCadで自分用モジュールライブラリを指定する。

最低限ネットワーク上のgithubリポジトリを指定する。ネットワーク上のリポジトリを指定することにより、KiCadが自動的にライブラリ内のフットプリントの一覧情報を取得・表示したり、選択したフットプリントをダウンロードして使用できるようになる。

KiCadのPcbnewを起動し、設定-ライブラリリストを選択してリストを表示する。リストでは全プロジェクトで有効になるグローバルライブラリタブと、カレントプロジェクトでのみ有効になるプロジェクト特有のライブラリタブのどちらかを選択し、Append with Wizardボタンを押下する。

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Library FormatからGitHubを選択し、URLにGiwtHubのホームページ(リポジトリの1つ上の階層)を入力して次へ進む。
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Pathをどのように定義するかを選択する。とりあえずUse absolute path(絶対パス)を選択して次へ。

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リポジトリを選択する。Github Libs Listでリストアップされそうだが、何かが足りないのかエラーになるので、Add Libs with WebViewerボタンを押下して専用ブラウザを起動する。

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画面上部のURLバーにGithubのURLを入力する(デフォルトはKiCad本家のURL)。

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自分のリポジトリ一覧が表示されたら、URLバー右にある”検索アイコンボタン”を選択すると、現在のURL内にある*.pretty*が付いたリポジトリ一覧が列挙されるので、必要なリポジトリをチェックしてブラウザを閉じる。

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元のWizard画面に戻ると、リポジトリが選択された状態になっているので、”Finish“ボタンで終了する。

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ライブラリ一覧にGithubリポジトリが追加されたことを確認。

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次は、この空のリポジトリにフットプリントを保存できるようにする。Option Editorを選択して、オプション設定画面を表示する。

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allow_pretty_writing_to_this_dirを追加して、定数にローカルのクローンリポジトリのパスを追加設定する。

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モジュールライブラリにフットプリントを追加、登録する

Footprint Editorを起動してフットプリントを作成してみる。とりあえず追加したモジュールライブラリをアクティブにする。

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New footprintで試しに抵抗っぽいものを作成後、Save footprint in active libraryでローカルリポジトリに保存する。以降、作成したフットプリントが使用可能になる。

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フットプリントをリモートリポジトリへ登録する

フットプリント・エディタで保存すると、ローカルリポジトリ内にフットプリント名.kicad_modというファイル名で保存されるが、あくまでファイルが保存・更新されるだけであり、リポジトリへの追加・更新・コミットなどが連動して行われるわけではない。

ローカルまたはリモートリポジトリへの登録はあくまでgitコマンドを使って行う。

> ls
Test_Resistor.kicad_mod
> git add Test_Resistor.kicad_mod
> git commit -a
> git push